AFTER HOURS(2)
ジャズ・クラブでのソロ。静謐な空気漂う中、菊地のピアノが空間を独自の色に染めていく。小手先でない、深い音色。彼の内側から湧き出ていこうとするものが鍵盤を通して音に結晶する。お決まりのフレーズは一つもない。真摯な即興が生む鮮やかな音の連なりだ。 94年に東京・青山のクラブ“Body & Soul”で録音された菊地雅章のソロ・パフォーマンスの続編が7年の歳月を経て出された。連日深夜12時から始まったこのパフォーマンスは、いかにも NY的で印象深いものだったが、菊地もこのパフォーマンスに特別意欲的に向き合っていたことは確かである。このパフォーマンスで筆者が個人的に思い出すことは、再帰前にニューヨークの菊地のスタジオに呼ばれ、ソロのテープを聴かされたことで、このとき菊地は観衆が必要だとしきりに言っていたことだ。この 94年のソロは、その本格的な挑戦だったと思っているが、同時にその演奏は、すでに獲得しつつあった独自な即興世界の確立にあったようにも思う。時間軸を強引に曲げるようにメロディをねじ伏せ、曲げ、切断し、そして、瞬間ギリギリでメロディを立ち上げるといったここで聴かれる菊地のヘヴィきわまりない格闘は、おそらく復帰によって勝ち取ったもっとも重要な菊地の音楽とは? の確信なのだ。
专辑歌曲列表
-
日语 大小:12.9 MB
-
日语 大小:12.3 MB
-
日语 大小:8.6 MB
-
日语 大小:10.9 MB

